今年の葵祭は、上賀茂神社の参道拝観席の一番前の席から行列を見ています。
今年は最前列を確保することができたため、足元が近くで見えたため(どんな靴を履いているのか?)とチェックしました。
葵祭行列はある意味、シュールな行列
葵祭の行列は、京都御所を出発、下鴨神社を経由し、上賀茂神社まで歩きます。
ドンドンジャカジャカにぎやかな音を出しながら移動せず、静かです。
葵祭で私が見たのは、500名の行列。
それぞれに役割があるようです。
・警備の列 – 警察・裁判を司る役所
・内蔵寮の官の列 – 現在の財務省に相当
・馬寮の官の列 – 内蔵寮の馬を管理している
・斎王代以下女人列 – よくわからないですが祭の主役がこの列にいる(斎院 – Wikipedia)
・勅使舞人陪従の列 – 今の皇宮警察の役
(参考:葵祭パンフレット)
友人と「腰の刀でも抜いて、ちょっとえぃ!やあ!とでもやってくれると、盛り上がりそうなのにね。」などと、雑談しながら、そ無表情で厳かに歩く人を、眺め続けます。
静かな行列が通過していく中、観客席で静かな盛り上がりを見せるポイントが、斎王代が通過する時、風流傘、馬や牛車が通過するときです。
平安時代の足元 ビーチサンダル風
荷物を持っていたり、柄がなかったり無地の衣装の人は、ビーチサンダル風の草鞋(わらじ)を履いています。
現代でもサンダルにソックスを合わせることがありますが、草履と足袋を合わせるファッション。
「現在、日本で生産されている足袋の約80%が埼玉県行田市で製造されている。(足袋 – Wikipedia)」そうです。
スニーカー風
ビーチサンダル風、草履と同じ素材でできているように見えますが、スニーカー風デザインの草履です。草履より、いい役職に見えますが、素材は草履と同じ藁でしょう。
お洒落サンダル風
女人列の女性たちは、衣装も華やかです。
足元はかわいらしく赤い鼻緒が目にとまります。
衣装の丈が長いのでしっかり確認することができませんでした。
厚底サンダル風
いい役職のお役人さんでしょうか。
彼らが履いている履物は、厚底サンダル風。
歩きにくそう・・・というのはさておき、素材も藁ではなさそうです。
また、葵祭メインの斎王代の履物はというと・・・
よく確認することはできませんが、赤い厚底サンダル。
また記事を書くために調べていると、広島県福山市に、日 本はきもの博物館・日本郷土玩具博物館という、履物をテーマにした博物館がありました。
はきものの起源というコーナーが、おもしろかったです。