綺麗ですね。上賀茂神社近くにある、大田神社のかきつばた群落を見に行きました。
この野生のかきつばた群落は、国の天然記念物に指定されています。(大田神社(京都市) 四季の見どころ 花散歩参照)
藤原俊成が平安時代に
「神山や大田の沢のかきつばた ふかきたのみは いろにみゆらむ」
と詠んでいたほど、昔から親しまれてきたのだなあと思いました。
写真を撮影したのは、2010年5月9日。
大田神社のかきつばた群落目次
一面のかきつばた
普段わたしはたくさんの人が集まっている光景を目にしない大田神社ですが、かきつばたが見ごろのこの時期は、大田神社を訪れた中で一番たくさん人がいました。
皆さんお目当ては、やはりこのカキツバタ。
満開の桜のような、うわ~となる迫力はあまり感じませんでしたが、じわっとくる良さがあります。
よく考えてみると、こんなにたくさんのかきつばたが咲いている光景は見たことがありませんでした。
また、大田神社の大田の沢は、日本三大カキツバタ自生地のひとつのようです。
カキツバタの自生地として有名な、愛知県刈谷市井ヶ谷町にある「小堤西池」、京都府京都市北区にある「大田の沢」、鳥取県岩美町唐川にある「唐川湿原」の3つの場所の総称
日本三大カキツバタ自生地 – Wikipedia
大田ノ沢のかきつばたはこんな花
かきつばたは遠目にいつも見ていただけなので、じっくりとみたことがありませんが、良く見るとどうなっているのかわからなくなる、不思議な形の花です。よくよく見てもまだ、菖蒲(アヤメ)なのか、杜若(カキツバタ)なのか、花菖蒲(ハナショウブ)なのかよくわかりません。
そういえば、この時期に銭湯に行くと、菖蒲湯などをやっているところもありますね。
大田神社の拝殿の中をのぞいてみると・・・
この日は、この辺りで名物のやきもち屋さんのテントがあり、やきもちやお茶を楽しみながら休憩できるようなちょっとした席が用意されていました。
私は、かきつばたを見た後、大田神社の拝殿にお参りに行きました。
牛の絵らしきものがあるのを、今日はじめて知りました。
大田神社(おおたじんじゃ)
住所:京都府京都市北区上賀茂本山340
京都歩くマップ-上賀茂・北区-(制作:上賀茂神社)によると、
大田神社周辺には、上賀茂神社、明神川沿いにある社家、藤木社という大きな木、深泥池があります。
北山駅周辺には、京都府立大学、京都府立資料館、京都府立植物園、陶版名画の庭、京都コンサートホールがあります。
そして5月といえば、5月15日は葵祭りです。
この日の人気者
カキツバタを見終わって拝殿にいくまでの小川で、うぉうぉっといった鳴き声が聞こえていました。
大田ノ沢の中に、カモのつがいがいたので、私はカモが鳴いているのだと思っていたら、なんと鳴いていたのは、カエル。大人が子どものころを思い出してか、このカエルがどこにいるのか探すという、心の和む光景も。もちろん私も参加しました。そして鳴き声の主を発見しました!
京都府ホームページの情報によると京都市内でカキツバタがみられるのは、右京の梅宮大社・法金剛院・宝泉寺、左京区の平安神宮だそうです。
大田神社の近くでは、深泥池に白いカキツバタが咲いていたのを見ました。