京都府立植物園に、第49回菊花展を見に行きました。
植物園の菊花展は、秋に楽しみにしている展示のひとつです。
コスモスが見ごろになる時期に、開催されます。
第49回菊花展 目次
古典菊(伊勢菊、肥後菊、江戸菊、嵯峨菊)
伊勢菊
伊勢菊は、伊勢地方で育成された種類で、嵯峨菊の変種と呼ばれているのだとか。
花弁がよれたりちぢれたり絡み合いながら垂れ下がって咲きます。
自分の美意識では美しいと思うのですがみなさんはどう思われますか?
不安定でかわいらしいですね。
肥後菊
肥後藩主によって栽培が奨励されており、長く門外不出となっていた菊。
大中小輪の平弁咲き、管咲き、さじ弁咲きなどがあります。
同じ肥後菊といっても色々な表情があります。
江戸菊
江戸時代後期に発達した変わり咲きの菊で、「狂いギク」「抱えギク」とも呼ばれているそうです。悩ましい呼ばれ方をしていますね。
不安定さが味わい深く親しまれてきたんだろうなあと、思いを馳せました。
嵯峨菊
京都嵯峨野大覚寺を中心にする地域で栽培されていたことから嵯峨菊と呼ばれています。
遠くから見るとひょろっと高い草丈で控えめな華やかさですが、近づいて花を観賞すると、味わいがあります。
私の知る菊の花弁とは違った、無数の細い花弁が、はかなげです。
懸崖仕立て
菊花展では、懸崖仕立ての菊が展示されています。
普段なかなか見ることができないものなので、楽しみのひとつです。
1年に1度、植物園の菊花展で見ることが出来なければ、おそらく何年も見る機会がないので今年も見られてよかったです。
大菊の花壇
大菊の花壇は見事。見ごろの時期に行くと見事な花を見ることが出来ます。
見ごろが過ぎると、花弁が落ち始めるので、早めに行ったことにより、いちばんきれいな状態の花壇を見ることが出来ました。
稲と野菜を育てるのが専門だった祖父が、趣味で大菊を育てていた時期があったのですが、思ったような花がつかず「むずかしいなあ」と言っていた記憶があります。
菊の電車も
このほかにもかわいらしい小菊盆栽の展示や、即売会もありました。
展示場のそばには、菊の電車があり、子供たちに好評でした。
運転席には押すと音がでるボタンもあり、子供たちが夢中で遊ぶ姿がほほえましかったです。思い出の記念撮影もぜひこの場所で。
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夏には一面緑だった植物園の大芝生地も、冬に近づくにつれ、茶色に変わりはじめています。日が落ち始めると長袖でも少し肌寒く感じるほどになりました。
次は紅葉を見に足を運びたいですね。
第49回菊花展
2015年10月20日(火)から11月15日(日)まで
大芝生地展示場にて
京都府立植物園/京都府ホームページ