影響力の武器 第二版を読んだ

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P3174256 影響力の武器 第二版
今月『影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか』を読んでいます。
分厚い本で、持ち歩いて移動時間に読むにはほんとに不向きな書籍ですね。
私は、子育てにおいて娘の成長とともに、自分の考え方の幅を持たせたいと思っていて、かん吉さんに、何冊か参考になりそうな本をきいてきました。その中の1冊がこちらの書籍です。これは、社会心理学ジャンルの書籍で、(子育て関係ある?)と思われるかもしれないですが、私は参考になりました。
私は(値段が高い本だなあ)と思いつつ、Amazonで購入。
カスタマーレビューもしっかり書かれたものが多く参考になりました。
影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか

影響を受ける側として

さすがに書籍のボリュームが多いので、読むのに気合が必要で1日くらいで読めません。
この本は、誠信書房という人文社会科学系専門出版を取り扱う出版社が出版しており、ほかの出版物を見てみると(興味はあるけど・・・難しそうな本だな)という本が多い印象を持ちました。
著者は承諾誘導の実践家が使う戦術を参与観察し、多くの戦術が最終的に六つの基本的なカテゴリーに分類できたと述べています。その六つについて解説されており、防衛法まで書かれてるんですよね。

第1章 影響力の武器
第2章 返報性――昔からある「ギブ・アンド・テーク」だが……
第3章 コミットメントと一貫性――心に住む小鬼
第4章 社会的証明――真実は私たちに
第5章 好意――優しい泥棒
第6章 権威――導かれる服従
第7章 希少性――わずかなものについての法則
第8章 手っとり早い影響力――自動化された時代の原始的な承諾
影響力の武器 [第2版] – 株式会社 誠信書房より

おおまかに言えば、購買などに結びつくシーンの戦略として、こういう使い方をされると弱るなあ・・・と思うことも書かれており、記憶をだどると、身に覚えがあると思いました。
だまされている・カモであった立場であれば、知って怒りを感じてしまうようなこともあるかもしれませんが、意識していなかっただけだったことにも気づくわけです。
自分ひとりだけの世界であれば、他者からの影響を受けることもないですが、何らかの影響を受けながら生活しているので、もしそれが自分にとって好ましくないものなら、うまくやる方法はあるんですね。
「この現象はいったい何なんだ!」と得体のわからないものに憤慨しながら生きるよりは、(こういうことかな?)となんらかの目星がつくようなヒントになるものを知るので、心穏やかに生活できそう。というのが、私の感想です。

影響をあたえる側として

サイトもやっていますが、おかんという立場として、子どものことを考えながら読むようになった箇所があります。「第3章 コミットメントと一貫性」で、子育てに関しての話がでてくるのですが、

子どもが本心からやってほしい、そう願っていることを子どもたちにさせるときには、決して魅力的なごほうびで釣ったり、強く脅してはいけないということを教えているのです。/P152

たとえばの話ですが、勉強して欲しくて「勉強やらないと将来アホになるわよ。宿題しなさい。」などと言ってしまいます。子どもは言われているときはやるけど(って言うかこの言い方じゃそもそもやらないwということで、例えです)、その圧力がない時には、やらないんじゃない?というようなことです。

社会学者は、人は外部から強い圧力を受けずにある行動をすることを選択すると、その行動の責任は自分にあることを認めるようになると明言しています。/P152

親の影響が、子どもにとっていいように働くこともあれば、好ましくない行動の動機になってしまうことを感じつつ、しゃんとせなあかんわけですね。
疲れました、今日はコレで終わり。
私はこの書籍は好意的に読んでいるので、面白いと思っています。
読むのに気合がいらない系がいいという基準だと、微妙な書籍だと思います。

これからも繰り返し読みたい、2011年に読んだお勧め本 Best11

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