京都上賀茂神社の特別参拝するまで知らなかったことを、今回はたくさん知る(理解する)ことができました。歴史も京都も好きで、よく参拝している上賀茂神社ですから神職さんに説明してもらうと、ちょっと話を聞いただけでも一瞬にしていろいろなことが理解できました。
本殿は撮影禁止なので、写真はありませんが、学んだことを簡単に書きたいと思います。
特別参拝を見て楽しいだろうなと思う人を予測すると、日本の文化・建築・歴史に興味のある方ではないのかな?と思います。「葵祭(あおいまつり)」が有名ですが、葵祭がなぜ行われるようになったのか、また賀茂族についてのお話も聞くことができます。
この写真は、いつもお参りしている場所です。
上賀茂神社は、本殿と権殿があるという非常に日本でも珍しい神社です。
本来ならば本殿のみなのですが、権殿を持っているのは上賀茂神社だけなんだそうです。
実はずっとお参りをしながら、お賽銭箱の向こうに見える風景を疑問に思っていました。
お賽銭箱の向こうには何もないのです。普通ならお賽銭箱の向こう側には仏像があったり何か建物があったりするじゃないですか。
しかし、ここからは何も見えないんですね。その理由は写真ですと、少し右側にずれた場所に、本殿があります。なので、ここからは何も見えなかったわけです。少し左側にずれた場所に、権殿があります。また、結婚式場もこの中にあります。どうやら結婚式もできるみたいです。
本殿・権殿どちらとも「流造」(参照:流造 – Wikipedia)という日本で多い神社建築様式で、屋根は「檜皮葺(ひわだぶき)」(檜皮葺 – Wikipedia)という檜の皮を使った日本独自の屋根です。
日本の文化財になっている建物でこの檜皮葺の屋根が見ることができます。
上賀茂神社にはたくさんあります。屋根の上に苔もたくさんいます!
上賀茂神社の建物は檜皮葺の屋根で、これを全部はりかえるには、びっくりするような費用がかかるそうです。葺き替えに技術が必要で、人件費も必要ですが、檜の皮がなかなか手に入りにくいということもあります。Wikipediaに書かれていましたが、檜の減少のほかにも、原皮師(もとかわし)と呼ばれる檜皮採取の職人の減少もあるそうです。
この、檜皮葺の話しを聞いていて「葺く」という言葉がひっかかり、一緒に行っていた人と「葺くってどういう行為なの?」と聞いてみました。彼も頭にはてなマークがいっぱい。しかも、職人技っぽく、1日に葺ける量などに限度があるなどというのを見てさらにはてなマークが?二人ではてなまみれに・・・。
檜皮を1.2センチメートルずつ、ずらしながら重ねて葺いてゆき、竹釘で檜皮を固定する。 軒先を厚く見せて重厚感をかもし出し、軽快で優美な屋根の曲線を作ることができる。
一度葺いている人を実際に見てみたいと思いました。私の記憶ではわたしは「葺いている人」を見たことがないと思います。
上賀茂神社では、この檜の皮に自分の名前などを書いておさめることもできるようです。
高倉殿では舘ひろしさんの名前が書かれた檜の皮などがありました。
関連記事:京都上賀茂神社の特別参拝をして学んだこと(1)
上賀茂神社/国宝・本殿特別参拝とご神宝の拝観
受付時間:10:00から16:00(土日・祝日16:30)
初穂料:1人500円(同伴者の家族が中学生以下の場合 無料)
団体20名以上1人450円(事前に連絡をとのこと)
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関連サイト / 外部サイト
上賀茂神社(賀茂別雷神社:かもわけいかづちじんじゃ)公式Webサイト
賀茂別雷神社 – Wikipedia
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