『サマーウォーズ』は、2009年の作品で、この記事は感想は特に書いていないので、
感想などお探しの方はこちらなどを参考にしてください。
先日、娘がふとこんなことを言い始めました。
娘「コイコイみたいの コイコイのー ええっと うさぎとかでてくるー」
夫婦で何の話しをはじめたのかわからず「はて…何のことを言っているのだろうか」となかなか理解できなかったので、娘も一生懸命説明しようとします。私も考えました。
(コイコイ…どこかでこれを聞いた気が…)
そう思いつつも、思い出せない私。と、全くわからないらしい、夫。
娘「ふんすいがどーんってでてきたり」
!!これで、わかりました、私。娘はサマーウォーズの話しをしているらしいと言うことが。
まさか数カ月も前の話しをしているとは、思ってもみませんでした。ゴメンね、娘。
娘は、サマーウォーズがみたいと思ったようですが、作品のタイトルを知らないので印象に残っている場面を言っていたのでした。
私がみた『サマーウォーズ』
『サマーウォーズ』は、随分前、レンタルしたものを家族でみていた時期がありました。
『サマーウォーズ』のストーリーを私がどういう風に把握しているかというと、インターネット上の仮想都市OZと呼ばれているところに、人工知能ラブマシーンが現れ悪さするので、みんなでボッコボコにやっつけて、世界の安全を取り戻しました。といったお話しかと思います。
私の望んでいる良いと思う理想がきれいに描かれていたので、そこが心苦しくなることなく見ることができます。
さらっと見ていると、悪い子が人工知能だったという設定もあるのか、ズコーンとやられてしまうことに爽快感さえ感じます。他のアバターがかわいらしいのに、邪悪な風貌になったりするので、余計、絶望的に邪悪に見えます。なんでそうなった
はじめてみることになった時、夫が「サマーウォーズをかりてきた」と言ったのを、勘違いして「ウォーターボーイズ」だと思ったり、はたまた「スターウォーズ」だと思ったりしたのは、よい思い出。
OZのデザイン
普段は画面しか見ることのないインターネットの世界。
作品の中で描かれているOSの世界は無機質ではありますが、ユニークで可愛らしいです。
こんなインターネット見たことないw
作品の中で登場するアバターの数もすごいですが、このOZのCGは誰が作ったの?と調べてみると、メイキングインタビューがネットで読めました。
―OZはすべてCGですか?
堀部さん(以下敬称略) 主要キャラクターは作画で、そのほかのアバターはCGです。OZの大枠は上條安里さんのデザインで、カラフルで楽しげな雰囲気は最初からありましたね。
『サマーウォーズ』仮想都市OZメイキングインタビュー(週アス 2009年08月05日)
そっか。意識しませんでしたが、作画とCGがミックスされているんですよね。
アニメ映画監督の細田守氏を招いたトークイベントの様子(2009年のもの)の中で、OZのデザインに関して、子どもやお年寄りが入ってきやすいデザインにしたというのは、OZの話しのようですが、
映画などで描かれるネットのイメージは、黒い空間に緑の線が走っていたりすることが多い。子供が見る映画で、ネットをそういったおどろおどろしい空間にはしたくなかった。『OZ』の場合、10億人がアカウントを持っている設定。サイバーな雰囲気では10億人もユーザーが集まらない。子供やお年寄りも入って来やすいデザインにした
【サマーウォーズに見る、ネットとアニメのコミュニティ論】 “時かけ”の細田監督がネットとアニメのコミュニティ論を語る -INTERNET Watch 2009/8/3
娘のはじめのおしゃべりにもあるように、OZのシーンが印象に残っていて好感を持っていたようなので、ほんとにOZの世界は子どもも入りやすいものになっていたのかしら。などと、思いました。娘はしきりに「うさぎとくま」と言っていましたが、キング・カズマと、くまは…なんだろう…。
サマーウォーズと、幸村様
8月公開のサマーウォーズ。
夏を感じさせる作品で、長野の上田市が舞台になっているようです。
サイトを見ていると、東京から新幹線で1時間半。上田城のお話から、ここでは熱く語ってはいませんが、あの真田幸村公と、じわっとつながりがあったりするのですね。
サマーウォーズの里「信州上田」
真田信繁 – Wikipedia / 真田幸村
普遍にあるストーリーってなんだ?
こちらも、2009年のトークイベントの記事より。
「価値観が多様化していく中、ベースにあるものを大事にしたい。普遍にあるストーリーを探すことが重要になる時代」だと語った。
【サマーウォーズに見る、ネットとアニメのコミュニティ論】 “時かけ”の細田監督がネットとアニメのコミュニティ論を語る -INTERNET Watch 2009/8/3
なにをいまさらと思いそうになりますが、普遍にあるストーリーは自ら探さなければ、なかなか見つけにくいと、つい感じてしまいます。それは、きっとすごく近くにあったり、意識しなかったり、考えたくなかったり、翻弄されていたり。キレイであったり醜かったり。
なんとなく、娘が『サマーウォーズ』を家族で見ようよ。なんて言い出したのも、そういうものを、ふと忘れてしまいそうになっていた、私や夫に対するメッセージだったのかな?と思うと、胸に手をあて日々の生活をふり返ってしまうような、ストーリーです。
「僕のアバターを使ってください」
このセリフが私に落ちてきた時、目から温泉が湧き出ます。
家族のあり方や、日常生活でもインターネットでも私が接する方々のことが、
心の中に浮かんできます。
これからも、みなさん
よろしくおねがいしまぁぁぁぁす!!
<参考/関連サイト>
映画「サマーウォーズ」公式サイト
サマーウォーズ – Wikipedia
上條安里 – Wikipedia
サマーウォーズの里「信州上田」 – 上田観光コンベンション協会