使えるオノマトペの数を増やしたい、どういう意味か知りたいと思い、アマゾンで擬音語・擬態語4500 日本語オノマトペ辞典を買いました。
近所の書店にはなく、手にとらずにネットで買うには(私にとって)勇気のいる価格です。
新品を購入したので帯付きでした(中古本でも見つけてどうしようか迷った)。
私が購入した「擬音語・擬態語4500 日本語オノマトペ辞典」は、2014年1月12日第3刷。
「日本語オノマトペ辞典」買ったレポート
日本語オノマトペ辞典が欲しくなった理由
私がこの辞典を欲しくなった理由。
以前から、擬音語・擬態語を使うことは好きだったから。
赤ちゃんが生まれてより使用頻度が増えたことで関心が強まったから。
まだあとひとつ理由はあります。
届いた日本語オノマトペ辞典はケース付き。
表紙もしっかりしています。
厚さは、ケースなしだと、5センチ弱。
重さは、ずっしり重いです。
770ページのボリューム。
知っているオノマトペの意味や用例を調べる
日本語オノマトペ辞典は、国語辞典のように、「あ」~「ん」までの4,500語の擬音語・擬態語が収録されていて、意味が知りたい語を調べたり用例文を見ることができます。
この辞典のおもしろいところは、収録されている言葉がすべて擬音語・擬態語であること。
「あ」は「あーん」からはじまっています。
あーん。って、オノマトペだったんですね。
「あおらあおら」など方言も収録されており、使ったことがなかったりはじめて聞く言葉も入っています。
「ほっこり」の意味
たとえば意味を間違っていたかもしれない!?と思い気になっていた、「ほっこり」という意味はこのように書かれています。
①さま 快適であたたかいさま。
②さま やわらかく、みずみずしくふくらんでいるさま。
③さま 色艶がよく明るいさま。心が満ち足りてあたたかいさま。
④さま古 状態が極まっているさま。ほとほと。
⑤さま方言 非常に疲れたさま。やり遂げてほっとするさま。北陸・近畿地方・三重県。
P451より
一部の地域でほっこりといえば疲れたさまを表しているのだとか。
※「古」というのは、古めかしい表現、古典などに用例が見られる語だそうです。
辞典なので言葉の意味を調べることができますが、はじめのページから読んでいると、知らなかった言葉を知ったり、用例文が読めたり、コラム「オノマトペのもと」や「使い分け」コーナーもあったり、はじめて知ることの多さに驚きます。
ページをめくると、「ぐちゃ」だとか、「こちん」だとか、「ちゃぷちゃぷ」だとか、「ふふん」だとか、面白い言葉が飛び込んでくるので、楽しい辞典でもあります。
付録(漢語・鳴き声)もあるよ
付録には、漢語由来の漢語オノマトペ編も収録されています。
たとえば、「和気藹々(わきあいあい)」の「藹藹(あいあい)」も、オノマトペやったんかい!知らんかったわい!と思いました。おもしろい。
もうひとつの付録は、鳴き声オノマトペ編。
鳥・虫・動物の鳴き声について巻末にまとめられています。
さらに解説でじっくり
最後は「解説---歴史的変遷とその広がり」。
ここの解説は、『研究資料日本文法・四』(明治書院・昭和59 1984)所載の旧論文「擬声語・擬音語・擬容語」を基に、新たにまとめた内容が掲載されています。(難しいけどここも面白い)
そして「方言参考文献」「五十音順さくいん」が収録されています。
小野先生のコラムのご紹介
この辞典を買うほどでもないけれど、この記事を読んで少しオノマトペに興味をもたれた方は、ネットに小野先生(この辞典の著者)のコラムが公開されていたので読んでみてください。
コラム01:オノマトペのない世界は大変! | オノマトペラボ
このコラムにも書かれていますが、オノマトペの意味を母子で理解できていれば、子どもがうったえる痛みの表現も、「痛い!」だけじゃなくて、どんな風に痛いのか教えてもらえたり、気分の表現なども幅が広がるので、言葉でコミュニケーションできる機会も増えます。